小学生中学生の保護者「うちの子は勉強ができなくて成績が悪い。勉強できない子の特徴や勉強できない理由、対処法を知りたい」
テストの点、通知表の評価の悪い状態が続いている勉強できない小学生、中学生の子は心配ですね。
もちろん勉強がすべてではありませんが、成績がよくない状態が続いて高校受験、大学受験で入れる学校がなかったり、中退するようなことになったら…。
将来の就職や経済的自立も心配になります。
親の将来の老後設計にも大きな影響があるかもしれません。
できるだけ子どもに将来の選択肢を今のうちから広げてあげたいですよね。
この記事では、勉強ができない10の理由と今からできる親の対処法をご紹介します。
勉強ができない理由は以下の10個が考えられます。
- 基礎学力がない
- 勉強の仕方がわからない
- 忙しくて勉強する時間がない
- 目的目標がない
- 怠け癖がある
- 勉強しなさいと言われやる気がうせる
- 暗記が苦手
- やったつもりになっている
- 計画性がない
- 集中できない
なお、よくいわれる「親も子供のころ勉強が苦手だったから、子どもに頭が悪いのが遺伝した」というのは、根拠がありません。
若いころ勉強ができなかった、学歴がないなどの親御さんも工夫しながら勉強の得意なお子さんを育てている例は多いです。
逆に勉強が得意な親から勉強苦手な子どもが育つ例もあります。お子さんの能力や個性が親とは違うことは、大切にするのが大事だと思います。
勉強できない子に共通する特徴は、つまずきが小学校時代から始まっていることです。
つまずいたところを洗い出して勉強しなおすのに向いている通信教育もあるのでうまく使うといいと思います。
勉強しない子と勉強してもできない子に共通する二つの理由
勉強かできない子には、大きく分けて2通りあります。
- そもそも勉強しない子
- 勉強してもできない子
です。勉強しない子と勉強してもできない子に共通するのは、基礎学力不足と勉強の仕方を身に着けていないことです。
理由①基礎学力がない
小中学生ともに、カラーテスト、定期テストなどで20点30点程度しか取れないなら学力不足はかなり深刻です。
また、小学生のカラーテストで80点以下、中学生の定期テストで平均点以下の点を取ることが多いお子さんも、なにかしら、その単元で学び残した部分があると考えた方がいいと思います。
理解はできているのにケアレスミスが多い、と感じる親子さんも多いと思いますが、正しくもあり、正しくもなしです。ケアレスミスをよく見直すことです。
- 字の書き間違い
- 計算ミス
- 問題の読み間違い
- 回答欄の間違い
- 記号で答えるところを記述で答えてしまった
- 理由を聞かれたのに~だからをつけなかった
- 大文字で書き始めなかった
- ピリオドをつけ忘れた
これはそれまでに学んできたことが抜け落ちたことから起きるケアレスミスです。国語と算数の基礎はどの教科にも共通します。
なので、その「ケアレスミス」がつづくようなら、本人が思った以上にさかのぼって、基礎から学びなおすほうが、成績アップの早道になることが多いです。
深刻な学力不足の子、ケアレスミスが気になる子、いずれも基礎学力不足を補うには、つまづいたところを洗い出すことと、必要なレクチャーと定着ドリルをやり込むこと、になります。
オススメの学習教材についてはこちらで詳しく書いています。↓
通信教育すららは最短ルートで苦手克服!難易度レベル調整するAIドリルの効果
理由②勉強の仕方がわからない
「勉強しなさい」といわれても、勉強の仕方がわからない子も多いです。
まず教科書を読む、という発想すらしない子が多いのではないでしょうか。
学校でも勉強の仕方をちゃんと教えていないと思います。
基本は、以下の流れです。
- 次の日の授業の教科書を読んでおく、問題を解いてみる(予習)
- 授業を受けた後、教科書やノートプリントを読み返す、問題を解きなおす、出された宿題をする(復習)
- ワークやドリルなどで問題数をこなす(演習)
- テストを受ける(実力チェック)
- テストで間違ったところを復習する
学習習慣のついてない子は、まずは親が一緒に教科書の音読や宿題につきあってあげることから始めてはどうでしょうか。
意味を調べたり教えてあげたりして、難しい言葉や漢字もスラスラ読めるようになれば、理解力がついてきます。
勉強する形だけでもやっていれば、だんだん力もついてきます。
テストで間違ったものをコピーや切り貼り書き写しで間違いノートを親が作ってやり、子どもに解かせるというのもよい方法です。
慣れれば子どもが自分でノート作りができます。
この学校の勉強に並行して、先ほどの基礎学力をつける学習をすすめると、成績アップにつながります。
参考記事はこちらです。↓
【小学生勉強しない】できない子どもは親サポートで勉強方法と学習習慣を身に着ける
【勉強できない子】将来進路が心配!普通の高校へ行く学力がつく勉強方法
勉強しない子の理由と対処法
理由③忙しくて勉強する時間がない
現代は親も子もとても忙しいです。
忙しくて勉強しないという子は、以下のパターンがあります。
部活や習い事で忙しくて時間がない
ゲームやスマホ、友達付き合いなどやりたいことが多くて時間がない
やりたいことをやってしまうと疲れて勉強に気持ちがいかないというのが実態なのかなと思います。
なので、疲れる前にできてしまう短時間の学習をうまく組み合わせるようにするのがよいと思います。
基礎学力をつける学習にはたとえば、15分とか短時間で学習できる通信教材を毎日の寝る前、朝起きた時の習慣にしてしまう。
宿題やテスト勉強は、やることを細分化して、スモールステップで空き時間に進めていく。
などです。やり方は親子で話し合ってみるといいと思います。
短時間で学習できる通信教材についてはこちらで詳しく書いています。↓
タブレット学習すらら評判は?忙しい親子におすすめの通信教育はコレ!
理由④目的目標がない
そもそもなぜ勉強するのかというのかどうしてもしっくりこないという子もいると思います。
勉強の目的「なぜ勉強するのか」がわからないので、勉強の目標「テストでよい点を取る、志望校に合格する」などの目標もたてられない。なのでやる気が起きない。
子ども時代に勉強苦手でも、中卒でも、りっぱな社会人はたくさんいます。
勉強以外の興味や才能を伸ばすのも大切なことです。
ただ、現実問題、社会に出ると、中卒よりは高卒、高卒よりは大卒・専門学校卒のほうが、就職の選択肢が多かったり、条件が良かったりすることが多いです。
なので、多くの親が、子どもを少しでも有利に社会に送り出してあげるために、勉強ができる方がよいと考える人が多いのです。
子どもが今はやりたいことがなくても、将来やりたいことができた時に、学歴や学力が足りなくて夢をあきらめるようなことができるだけ、ないように。
親子でそういう話をしっかりしてみる機会をつくってみるのも大事だと思います。
参考記事はこちらです。↓
勉強しない子ども放置するとどうなる?小学生中学生の勉強嫌い対処法12選
理由⑤怠け癖がある
人間にはそれぞれのペースがあるので、やるべきことをさっさとできる人から見ると、スローペース、マイペースの人は怠けているように見えることもあります。
やる気スイッチが入るのを待っている人もいますが、当然、待っていてもスイッチは入りません。
子どもがそういうタイプの場合は、親ができるだけ工夫して、学習を習慣化する必要があります。
毎日ログインするだけでも学習記録がつくようなやる気を育てるすららのような通信教育もあります。
参考記事はこちらです。↓
【落ちこぼれ中学生】勉強嫌いでやる気がない場合!勉強しない娘や息子の対策
理由⑥勉強しなさいと言われやる気がうせる
親や先生から勉強しなさい、と言われてやる気がうせてしまい勉強しない子もいます。
勉強でやることが多すぎてやる気が起きない、というパターンもありますね。
うんざりした気持ちになってしまって、先に進めないのでしょうね。
ここは、すこし声のかけ方を工夫する必要があります。
まず、勉強面も生活面も日ごろからできているところ、お子さんの良いところをほめてあげるのが大事です。
親の声が心に届く関係を心がけるのが大事です。
できていないところは、できるだけ目をつぶって、改善してほしいところがあれば、お子さんの顔をつぶさないように伝える必要があります。
そして、勉強しなさいというよりは、
「試験範囲出た?お母さんにも見せてくれる?」
「今日は何の勉強を頑張る予定なの?」
という感じで、勉強の内容に関心を寄せる方が、いいと思います。
試験範囲はいっしょにみてあげて、「教科書やワーク持ってきたら、お母さんが、範囲に付箋つけてあげるよ」と手伝ってあげるのもいいです。
社会や理科の教科書を持ってこさせて、親が問題を出しながら、子どもに答えさせるのもいいです。
参考記事はこちらです。↓
中学生が塾で成績が上がらない!親が口うるさいから?詰めが甘い?
小学生勉強やる気を出す方法9選!嫌がる子に効率の良い勉強法と教え方
勉強しても成績が良くない子の理由と対処法
理由⑦暗記が苦手
暗記が苦手な子は多いです。子どもなので好きなことはすぐ覚えますが、興味ないことは覚えるのが苦痛なのは大人と同じです。
何度も読んで、声に出し、紙に書いて、と自分に合う方法をいろいろ試して繰り返すしかありません。
ただ、一人ではどうしても限界があります。
時間がない時は、たとえば、「あとで、お母さんがテストしてあげるからいまから15分暗記しておいで」というなどもよいと思います。
とにかく勉強が軌道に乗るまではすこし親が手をかけてあげると成長スピードが速いです。
参考記事はこちらです。↓
公立中学で学年トップの子はどうしてる?【前編】成績up勉強方法9選
公立中学で学年トップの子はどうしてる?【後編】親ができること9つ
理由⑧やったつもりになっている
塾や通信教育、市販教材など、いろいろ学習教材や学習サービスを利用していて、それで、やったつもりになってしまう子もいます。
そのままでは実際に身につかないので成績が伸びません。
実際には、宿題や演習ドリルなど、きちんとやったり○付けや復習をしたりなど、十分使いこなせていない場合は、力がつかないということになります。
そういう場合は、お子さんの個性もよく見極めて、合うものを再度探してみるのが良いと思います。
通信教育についての参考記事はこちらです。↓
勉強が苦手な子ども向け小学生中学生通信教育ランキング!8教材比較!
理由⑨計画性がない
テスト勉強を頑張ろうと奮起して、無計画にやみくもに手を付けたり、逆に無理な計画を立ててやりきれなかったりして、結局勉強が尻切れトンボになってしまうパターンもあります。
現実的なスモールステップの計画をたてて勉強は進める必要があります。
親御さんが計画を手伝ってあげるのもいいですし、プロの指導者に学習スケジュールの相談に乗ってもらうのも有効です。
参考サイトはこちらです。↓
無学年制のインターネット通信教育すらら理由⑩集中できない
どうしても気が散って勉強に集中できない子もいます。
勉強に興味が持てていない
じっとしているのが苦手
あれこれ気になってしまう
などが原因と思われます。
日頃から、親子の会話で、親が子どもが勉強しているかどうかよりも、親が勉強している内容に興味をもっている態度を示すことで、子ども自身の勉強への興味関心も変わってきます。
今国語で習っている小説の作者は誰なのか。
今数学で習っている単元はどこが難しいのか。
親がわからないこともあると思いますが、子どもから教わるようにして少しずつ話をきいてあげるといいですよ、。
じっとしているのが苦手な子は、家庭学習のイスをバランスボールにしたり、スタンディングデスクにしたりなども気分が変わっていいと思います。
あれこれ気になるタイプの子には、できるだけシンプルな教材で、できるだけやることを細分化し、「いまから3分で、漢字を5行練習する」など細切れでもやることから始めるのがお勧めです。
ポモドーロテクニックといって、25分タイマーを設定して勉強や仕事をし、5分休憩するというのを繰り返す集中法もおすすめです。
25分が長ければ、5分や3分でもいいので、タイマーで時間をはかってその間だけ集中する、問題を解く時間をはかって過去の自分競争するなどの、タイマーの使い方はいろいろ工夫できます。
合う方法を探してみるのもよいと思います。
参考記事はこちらです。↓
リビング学習で集中するために必要なもの!仕切りや机おすすめは?
頭が悪いのは親からの遺伝だから仕方ない、は根拠がない
親が子供のころ勉強が苦手だった、親が学歴がない、だから、子どもが勉強苦手なのは遺伝で仕方ない、という人もいますが、根拠はないと思います。
しいて言えば、親が優秀な場合、子どもの勉強にお金をかけたり、勉強のやり方、学習への興味の持たせ方を自然に育児に取り入れるのが上手な場合は多いと思うので、優秀な子どもが育つ可能性は増えるとは思います。
ということは、勉強が苦手だった親もあきらめずに子供の教育について情報を集めて工夫すれば、子どもが勉強に取り組むようになる可能性は十分あるということです。
あきらめて子供の勉強ができないのを放置するのが、リスクが大きいということになります。
参考記事はこちらです。↓
小学生勉強できる子の親はどうしてる?頭がいい子の育て方かかわり方
勉強できない子の特徴は小学校時代のつまずき
わたしが家庭教師で教えたある通信制の高校生は、口の達者な頭の回転が速い子でしたが、国語辞典を渡して、言葉の意味を調べるように指示した時に、探す言葉にたどり着くことができませんでした。
国語辞典があいうえお順に言葉が並んでいるということを知らなかったと同時に、あいうえお、あかさたな順もいうことができなかったからです。
その子は、中学にほとんど通わないまま、通信制高校に入学した子でした。
中学受験を経験している子で、一応合格して入学した経験もあるのに、あいうえおもあやしいなんて、わたしも最初は信じられませんでしたが、事実でした。
その子は小学校レベルの四則計算もかなりあやしかったので、よく合格する私立中学があったとおどろきました。
なので、受験も関係なく公立中に進んでいる子ならば、なおさら、そういう知識の穴のようなものをたくさん抱えている可能性は実はあると思います。
また、別の子で、公立の中学生でしたが、その子は、勉強がかなり遅れている中3の子も教えたことがあります。
その子は、小学校時代から塾に通っていましたが、中3でわたしが出会ったときもまだ小学校高学年のドリルを塾で個別に見てもらっていました。
週に1,2度の塾通いでは、到底、中学レベルまでは追いつくことができないだろうと思いましたが、まじめな子だったので、なんとか高校は見つかりました。
逆に、小学校時代は安定して90点以上とれていたような子は、中学で勉強嫌いになっても、やる気になれば伸びやすいといえます。
特に国語と算数(数学)は小学校の基礎がとても大切です。
子どもの力に合わせて必要なさかのぼり学習ができる通信教材についてはこちらで詳しく書いています。↓
通信教育すららは最短ルートで苦手克服!難易度レベル調整するAIドリルの効果
まとめ:学習習慣が軌道に乗るまで親が手をかけてあげるのがお勧め
親も子も忙しい時代なので、時間をつくるのは大変と思いますが、子供さんに学習習慣が身につくまでは、親が手をかけてあげるのがお勧めです。
勉強ができない理由は以下の10個が考えられます。
- 基礎学力がない
- 勉強の仕方がわからない
- 忙しくて勉強する時間がない
- 目的目標がない
- 怠け癖がある
- 勉強しなさいと言われやる気がうせる
- 暗記が苦手
- やったつもりになっている
- 計画性がない
- 集中できない
なお、よくいわれる「親も子供のころ勉強が苦手だったから、子どもに頭が悪いのが遺伝した」というのは、根拠がありません。
若いころ勉強ができなかった、学歴がないなどの親御さんも工夫しながら勉強の得意なお子さんを育てている例は多いです。
逆に勉強が得意な親から勉強苦手な子どもが育つ例もあります。お子さんの能力や個性が親とは違うことは、大切にするのが大事だと思います。
勉強できない子に共通する特徴は、つまずきが小学校時代から始まっていることです。
つまずいたところを洗い出して勉強しなおすのに向いている通信教育もあるのでうまく使うといいと思います。
オススメの通信教育はこちらです。↓