理解力が低い子供が気になったら認知特性別に理解力を上げる対策を!

小学校低学年の子の保護者「授業や大人の話の理解力が低い子供について悩んでいる。理解力が年齢相応なのかどうか知りたい。理解力が低い原因や改善方法を知りたい。」

この記事では、↑こんな疑問に答えます。

この記事の内容
・ 子どもの理解力が低いと感じたらまず子どもをよく観察
・ 子どもの認知特性タイプ別理解力を上げる対策
・ 理解力が特に遅い子供?発達障害や学習障害がある場合

わたしには娘が二人いますが、現在東大に通う長女については、一人目で初めての育児だったせいもあってか、幼いころはなかなか話が通じなくて悩んだ経験があります。

小学校2年くらいまで、長女は理解力が遅く、勉強が苦手なんだろうなと思っていました。

今になって思うのは、当時子どものタイプに合う情報の伝え方ができていなかったんだなということです。

なので、今回は、子どもをよく観察した上で、

子どものタイプに合う情報の伝え方をする対策

をわかりやすく解説しようと思います。

対策については、お子さんのタイプ別にすぐに実行できることをご紹介しているので、お子さんの理解力の改善にむけてすぐに1つでも家庭で行動できるはずです。

なお、発達障害の可能性や対処法についても書いています。

  • 理解力が低いお子さんへの親としての接し方
  • 発達障害の有無

について悩んでいる方はぜひお読みください。

親が子どもをよく観察して子供に合う発信方法をすることで理解力がアップすることを知っていただければ幸いです。

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目次

子どもの理解力が低いと感じたらまず子どもをよく観察

子どもの理解力が低いと感じる時の事例
・親やほかの大人の話が理解できない。子どもへの指示が通らない。
・本やテレビ番組などに集中力がない、内容を理解していない。
・子どもの学力、読解力が低い。授業の内容を理解していない。

↑こういうことに気づくと、子供の理解力が低いと感じることがあると思います。

第1子だと、親が「もう小学生なのだからこれくらいわかるだろう。できるだろう。」と期待しすぎていることはありがち

なので、心に留めておいてください。

子どもは案外ゆっくり育ちます。理解力にも凸凹があるのが普通です。

親の期待に対して子どもの理解力が低いと感じたら、

まずは子どもをよく観察して丁寧な接し方を心がけましょう

子どもが理解できることと理解できないことをよくみきわめ、

どうしたら必要なことが理解できるのか、あきらめないで工夫することです。

小学校低学年のお子さんの勉強方法についてはこちらの記事でも書いてますので参考にしてください。↓

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子どもの健康状態をよく知ること~視覚や聴覚など

わたしの親としての経験からですが、子どもの観察のポイントとして、まず最初に

子どもの健康状態をよく知ることが大事

だと思います。

視覚や聴覚など五感に問題がないか、そのほかの病気や障害がないかということです。

・お子さんが目で見たらわかるのに耳で聞いたらわからない

・目で見たことは理解しづらいのに耳で聞いたらわかる

・全体にぼんやりしていて注意力や集中力がない。

とか日ごろの観察が必要です。

検診や健康診断やちょっとした病気で病院にかかる時などに気づいたことを医師や保健師に質問相談しておくといいですし、

何回ももしくは長期間気になる点があるなら早めに小児科に相談しましょう。

乳幼児から小学校低学年くらいまでの

小さな子どもは、自分で困り感を伝えるのがまだ不得手

なので、案外子どもが困っていることに気づくのが遅れたりします。

視力聴力のよしあし、病気や障害の有無は早めに気づいてあげたいですね。

医療的な改善でお子さんの理解力が自然にアップする可能性があるということです。

子どもの理解力が年齢相応かどうか

小学校の生活や学習内容で、

その学年の子どもに求められていることすべてができること

が、本当にその年齢相応の発達といえるのかどうかはなんともいえません

学校生活の中の得手不得手は、

お子さんの理解力の凸凹や得意不得意を知る大きなヒント

にはなりますので、

少しでも得意なことをのばし、不得意なことを減らす努力をすることで、

お子さんの成長にはつながるでしょう。

ただ、親の目線で、同年代のほかのお子さんと比べて優劣を判断するのも客観的ではないですし、比較して焦る必要はないと思います。

学校や習い事の先生などから、

「お子さんのこういう点にちょっと困っています」

「こういう点を気を付けてあげてください」

などのお願いやアドバイスがある場合は、参考にするのがいいですね。

でもそういう耳が痛いことをきかされるのも子育てでは普通のことなので、気にしすぎない方がいいとは思います。

年齢相応の理解力があるかどうかというよりも、

お子さん自身がこまらないように親が情報を伝える接し方ができているかどうか

により興味を持つことをおすすめしたいです。

子供のタイプ別理解力~認知特性の特徴

子どもには理解力という点でいくつかタイプがあるので、知っておくと参考になると思います。

もう少し広い言葉を使うと、認知特性というほうがいいかもしれません。

以下の記事についてはこちらの本を参考にしています。↓

この、本田 真美. 医師のつくった「頭のよさ」テスト~認知特性から見た6つのパターン~ (光文社新書) によれば、

認知特性とは、「外界からの情報を頭の中で理解したり、整理したり、記憶したり、表現したりする方法」のことです。

なお、この本によれば認知特性のタイプは大きく分けて3つで、細かくは以下の6タイプがあるということです。

A  視覚優位者  
①写真のように二次元で思考するタイプ  
②空間や時間軸を使って三次元で考えるタイプ

 
B  言語優位者  
③文字や文章を映像化してから思考するタイプ  
④文字や文章を図式化してから思考するタイプ  


C  聴覚優位者  
⑤文字や文章を、耳から入れる音として情報処理するタイプ
⑥音色や音階といった、音楽的イメージを脳に入力するタイプ

うちの長女は、絵本を読んでやっても、ちっとも絵を見ないで文字を目で追う子だったので、絵を楽しんでくれないことにわたしは慌てたというか、イラついたこともあったのです。

今思うと、④文字や文章を図式化してから思考するタイプ の子であったのかなと思うのです。

帰宅した後のルーティン日課表を文字で書いたものや、

トイレ掃除の仕方を順番に文字で書いたものなどは、

保育園や小学校低学年の頃でも長女は理解が早く実行もしやすかったです。

なんとなく耳で聞くよりは目から入る情報に強い子だとは思っていたのですが、人の顔を覚えたり絵をかいたりはあまり得意ではなく、視覚優位というのでもないなとは思っていました。

言語優位者というのはまさに長女にぴったりですし、私自身もこのタイプかなと思います。

詳しくは(面白い本なので)ぜひこの本を読んでほしいですが、まずは、ざっと、お子さんが何が得意なのかを思い浮かべてみるといいと思います。

・「 見た情報」を処理するのが得意( 視覚優位者)
・「 読んだ言葉」を処理するのが得意( 言語優位者)
・「 聞いた情報」を処理するのが得意( 聴覚優位者)

お子さんのタイプを考えて、お子さんに理解しやすい情報の伝え方を工夫してみるというのは行動の良いヒントになるかなと思います。

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子どもの認知特性タイプ別理解力を上げる対策

子どものタイプ別理解力アップ対策としては、例えば以下のようなものの伝え方、子供の指導法が考えられると思います。

視覚優位者:「 見た情報」を処理するのが得意

A  視覚優位者

「 見た情報」を処理するのが得意なので、絵や映像、図などで説明したり、今まで見たものを思い出させながら話をするなどは伝え方の工夫としてよいと思います。インターネット情報や図鑑などをうまく使うのもいいですね。

大人用の新聞でも4コマ漫画や間違い探しクイズなどから新聞に興味を持たせるなどよいかもしれません。写真を撮ったり、絵を描かせるなどはいろんな場面で力を伸ばせそうです。

目から入る情報に影響を受けやすいので、勉強するときは周囲のものを減らしたり必要なものだけ机に置くなどがよいかもしれません。

言語優位者:「 読んだ言葉」を処理するのが得意

B  言語優位者


「 読んだ言葉」を処理するのが得意なので、本や書面など文字で書いたものをなるべく使って、子どもに指示を伝えたり、説明したりはよいと思います。

本をどんどん読ませてあげたいですね。低学年だと小学生用の国語辞典を引かせたりして語彙力を高めてあげるのもいいですね。

大人用の新聞でも簡単なクロスワードパズルやテレビ欄などから興味を持たせるとよさそうです。

うちの子の経験ですが、文字があると読んでしまうタイプなので、

問題の欄外にいろいろ絵や文字が書いてあったりすると気が散ることがありました。

低学年のころ、計算プリントも別の紙をかぶせて小さく四角い穴をあけ、

一度に一つだけ式が目に入るようにしたりした覚えがあります。

聴覚優位者:「 聞いた情報」を処理するのが得意

C  聴覚優位者


「 聞いた情報」を処理するのが得意なので、歌を覚えたり、耳で聞いた指示も通りやすい子だと思います。丁寧にお話をしたり、聞いてあげるとよいですね。

都道府県名を学習音声CDを使う、英語の聴覚教材を使うなども学習効果がありそうです。音楽の才能を伸ばしてあげるのもよさそうです。

子どもの感覚を鍛えるのはとても簡単

また、先に挙げた本の中で、本田 真美先生は、とてもよいヒントをくださっています。感覚を鍛えるのはとても簡単だというのです。

「いろいろなモノ を見て、聴いて、触って、においをかぎ、運動をする…… と、からだをフル に使って外の世界を体験させ、親子でその感覚を共有すればよいだけ」

これを読んで、うちの子たちに保育園から中学高校まで

ピアノや合唱を習わせたのはよかった

とおもいました。

音楽は目で見て、耳で聞いて、実際に手や足を動かして表現することを、体中を使って経験できる習い事だったなと思うのです。

音楽に限りませんが、習い事には子供の感覚をしっかり育てる効果も大きいんですね。

ということで、子どもと普段の生活や、習い事、レジャーなどを通じて、

子供の感覚を刺激し育ててあげることで、

子供の得意なことも苦手なこともよい方に伸ばしてあげられるといえると思います。

理解力が特に遅い子供?発達障害や学習障害がある場合

子どもの理解力をみていて、発達が遅いというか、

どうしても子ども自身や親の困り感が強く、

家庭だけではなかなか解決できないと考える場合には、

発達障害や学習障害の可能性もあるかもしれません。

必要に応じて専門家の助けを得ること

基本は、子供に合う方法を親が一緒に探していくスタンスは発達障害のない子と同じだと思います。

診断の有無にかかわらず、どの子も発達の偏りはなにかしらあるものです。

ただ、療育や投薬などで改善する可能性がある場合に診断があるというのが目安なのかなと思います。

気になったら、スクールカウンセラーや児童相談所、小児科などの専門家に相談されるのがいいですね。

まとめ:子供の認知特性を理解して感性を鍛えよう

子どもの理解力が低いと感じたら、子どもをよく観察して丁寧な接し方を心がけることが大事です。認知特性を理解すると育児の役に立ちます。
子どもが理解できることと理解できないことをよくみきわめ、どうしたら必要なことが理解できるのか、あきらめないで工夫するようにしましょう。
五感を刺激して子供にいろいろな経験をさせることで感性は育ちます。

視覚、言語、聴覚のどの認知特性にも対応するオンライン通信教育すららはお子さんの学習の困り感を助ける可能性があります。


すららについてはこちらで詳しく書いていますので参考にしてください。↓

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この記事を書いた人

・大学生、社会人の二人の子を持つ母。子供たちは東大、旧帝大へ現役合格。
・家庭教師、通信高校サポート校の個人指導の経験あり。
・小学生中学生向け通信教育紹介や家庭学習法について発信しています。

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