中受なしで東大に入った長女の小学校時代の生活、習い事、過ごし方

中学受験しないで公立中学公立高校から東大文系に現役合格した娘の小学校時代の勉強以外の生活面や過ごし方についてご紹介したいと思います。

そんなに勉強に凝り固まっていたわけではなく、小学校時代は塾もいかずに割とゆったり過ごさせていました。

そんななかで、いちおうわたしなりに気を付けていたことなどをご紹介してお役に立てばうれしいなと思います。

小学校からトップ校を目指すと思うとつい勉強面に目が行きがちですが、小学校時代は特に、生活面や情緒面で気を付けてあげた方が中学高校と親子関係が楽になることもあると思うのです。

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目次

東大生娘の小学生時代の生活、習い事、過ごし方

小学生から東大に入れるつもりはなかったです。特に長女は第一子ということもあって、わたしも試行錯誤してやっとこさで育ててきた気がします。なにも立派なことはしていないと思います…。

食事は好き嫌いが多かったが、親が受け入れた

娘は、乳幼児の頃から好き嫌いが多く苦労しました。牛乳やゴマ、ネギ、辛い物などが苦手。そうめんやスパゲッティ、みそ汁も嫌い。

同じものでも料理が違うとダメだったりしますし、いやなものは露骨に嫌な顔をするので食事も楽しくなくなります。

わたしなりにはいろいろ食べさせる料理の工夫や声がけをしたつもりでしたが、本当にむくわれないので(苦笑)、ある程度あきらめて、子供の喜ぶもので多少でも栄養の取れるものを食卓に乗せるようにしました

給食の牛乳は学校に事情を話して飲まなくてもよいことにしました。学校に行けなくなったら困ると思ったからです。

結局高校までほとんど好き嫌いは治りませんでした。

大学生の今は、あまりに食べられないものが多いとつきあいにも差し障ることがわかってきたようで、一人暮らしで苦労もしたのか、かなりいろいろなものを食べられるようになりました。

一番うれしいのは苦手なものを出されても露骨に嫌な顔をしなくなったこと。いっしょに楽しく食べられるようになってよかったです。

勉強はリビングで宿題とテスト勉強程度。成績はいろいろ

中学受験しませんでしたので、基本、勉強はリビングで宿題とテスト勉強程度でした。

成績は小学校5-6年は5が多かったですが、小4くらいまでは成績に案外ばらつきがあったと思います。勉強については別の記事で書いています。

テレビやゲームは特に制限なし。家族で譲り合う

ゲームを買ったのが小学校の高学年ごろで遅かったのもあるのですが、そんなにめちゃくちゃ時間を使いすぎることもなかったと思います。テレビやゲームをそんなに制限した記憶がないです。

夕食後に1時間くらいテレビをみることが多かったでしょうか。

見たい番組を家族がそれぞれ録画していたので、お互いゆずりあいながら週のどこかで見たい番組をみる感じでしたね。

読書は本の購入や図書館利用でたっぷりと

これはわたしというより、父親の方です。夫は本好きで、家にはたっぷり本があります。本屋に子供と一緒に行って何かしら買ってやるのを楽しみにしており、硬軟関係なくほしい本は買ってやっていました。

これは子供にとっては恵まれていたと思います。小学校、中学校の図書館もそれなりに充実していたのもよかったです。

レジャーは興味や心を満たす経験をできる範囲で

家族旅行や日帰りのお出かけを小学校時代にある程度楽しめたのはよかったと思います。

美術館、博物館、水族館、動物園、映画、観劇、歴史的施設見学拝観、キャンプ、スキー、観光旅行…盆正月の田舎への帰省もよい経験になりました。

心を育てる経験というのはわたしも夫も意識はしてきたと思います。

習い事はピアノと書道。団体活動も

本当は体を動かすことや、絵や英語などもやらせたかったですが、お金や時間も限られているので、うちの子の場合は近所でご縁があった書道とピアノをやらせていました。

学校の成績的には副教科対策にもなりよかったです。

カチママ
カチママ

音楽の団体活動も参加し、学校以外の居場所や人間関係があってよかった!
また、書道は高校の芸術選択でも役に立ち、良い成績が取れましたよ。

東大生の小学校時代の習い事として一般的によく見聞きするのは水泳と音楽(ピアノやバイオリン)、あと公文です。うちの子は音楽だけあてはまります。

お手伝いはほとんど頼んでない。させていない

お手伝いをさせないというのはよくないらしいのですが、わたしは小さいころからほとんど子供にお手伝いをさせていません。

自分の親がお手伝いと称してわたしを使用人扱いしていたことがちょっとトラウマになっていて(そんなに大したことでもないのですけど)、子どもは子どもらしく過ごさせることにこだわった結果です。

大きくなるにつれて勉強や部活で忙しくなり、ますますお手伝いをさせる理由をうしなってしまいました。

大学で一人暮らしをしている今、「もうすこしお手伝いをして家事を習っておけばよかった」という娘にはちょっと申し訳ない気持ちもあります。

身の回りの自立は微妙。片付けは不得意

わたしが片付けが不得意なので、子どもも不得意です。

たまーにざっと片付けをしましたが、それ以外は非常にごちゃごちゃとした散らかった子供部屋で勉強していました。それでも東大に行きましたのですごいと思います。

朝は親が声をかけないと起きないし、寝つきも悪いし、規律正しい生活というよりはやっとこさ学校に行けてる状態であったと思います。

自慢できるようなことはありません。

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そのほか親の工夫、接し方でしてよかったこと

長女の小学校時代に勉強以外でしてよかったこと。わたしがしてよかったと思うことは以下のことです。ちなみに、小学校時代は塾なしでした。

子どもをよく観察して子供の顔を立て、子供との信頼関係を大切にする。

寝つきが悪かったり、食べ物の好みに偏りがあったりしてこだわりの強い傾向のある子だったので、親子として意思の疎通も難しかったです。すごく小さい時はついしかってしまうことも多かったのです。

でも、あきらめないで子供を受け入れようと心を入れ替え、できるだけ怒らないお母さんでいる努力をしました。

カチママ
カチママ

子供の秘書になったつもりで、好みを覚え、気持ちよく過ごせるように気を配るようになりました。

親だから子だからわかるはずという甘えを捨てて、謙虚に子供を観察し言葉を聞くようにしました。子供がうまくできないことは、親の教え方が悪いのだと反省しました。

そして、できるまで子供にとって良い方法を考え、時間をかけるようにしてきました。

小学校といわず、今に至るまで、わたしの子育てでいちばん大事なのは、子供をよく見ること、だと思っています。それは後悔はありません。

思春期の難しい時期も、子供の顔をつぶすようなしかり方をするのは避け、

どうやったら状況がよりよくなるのかを子どもと冷静に話をするように努めました。

これはよかったと思います。

学級文庫に本を寄付した。特に低学年の頃は新品の国語辞典は担任の先生に喜ばれた。

小学校の頃は最初の面談などの際に、古本や新品取り混ぜていくつか買い、本を学級文庫に寄付していました。必ず新品の国語辞典(小学生用のもの)を1つまぜて持っていきます。

カチママ
カチママ

お友達がおもしろがって、本や辞典を手に取っていたら、わが子も興味を持つかもしれない!

いつでもそばに本がある環境をつくりたかったですし、家から持って行った本が教室にあるというだけで、教室を身近に感じて喜んで学校に行ってくれたらという思いがありました。

ダメもとでやっていましたし、効果があったかどうかはわかりませんが、担任の先生には好評でした。今現在、娘は本好きですし、辞書もちゃんと引き方をわかっていますので、悪くはなかったと思います。

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夏休みの自由研究(工作)は親主導でしっかり作らせた。

夏休みの自由研究作品は主に工作や手芸作品でしたが、少し手の込んだものを親子で一緒に毎年作りました。こういうものにじっくり取り組めるのは中学受験しない大きなメリットだと思います。

手先をしっかり使う経験をゆっくりさせることができたのは、良い経験だったと思うのです。

絵やレポート作成なども積極的にとりくみ、習っていた書道はできるだけコンクールに出すようにしていました。

カチママ
カチママ

子どもは小学校時代は受け身のようでしたが、親がどうやってアイデアを出し、計画して実行して作品にしていくかを一緒に体験させたことは良かったと思います!

中学高校とすすむにつれできることが増えていき、高校の探究活動などはしっかり自分で深める力がついていました。わたしのおかげではないことはわかっていますが、行動のヒントはいろいろ伝えられたのではないかと自負しています。

家で室内鉄棒を買い、逆上がりができるようにした。

体を動かす習い事をせず、お友達と外遊びをするタイプでもなかったので、運動不足が気になっていました。

体育で鉄棒に苦戦しているのをきいて、逆上がりだけはなんとかできるようにさせてあげようと思い立ち、室内鉄棒を購入して練習させました。

子どももやる気を出して何か月も頑張りましたし、ひもやタオルを使い、なんとかできるようになって親子でうれしかったです。

ボール投げでも、短距離でも、なにかきっかけがあれば親が苦手なことに一緒にとりくんであげるのもよい経験だと思います。

忘れ物が多い子だったので、何度も学校にとりに戻った。

忘れ物が多い子だったので、低学年から小4くらいまでは一緒に学校に持っていくものの準備をしていました。

それでも忘れ物をしたら届けることも何度もありました。忘れ物はお友達に迷惑をかけ授業の差しさわりになるのでできるだけ届けるようにしていました。


忘れて困るのは本人だからと忘れ物はほっておくという方針の親御さんもいらっしゃるようですが、忘れ物をして困るのは助けてあげる周囲のお友達や先生です。

忘れ物をしてもなんとかなると学習して慣れっこになってしまうのはとても困りますので、私は忘れ物は許さないという方針でした。

またそれでも多かったのが、持って帰るものの忘れ物で、特に宿題をするためのプリントやノート、洗濯しなければいけない給食エプロンは困りました。

そのままにするのは許さず、基本的に気付いた時点で親子で学校に取りに行きました。ひどい時は週に2度3度ありましたが、取りに戻りました。

小5くらいになってやっと持ち帰りの忘れ物がなくなってきたので、あまり取りに行くこともなくなりました。

カチママ
カチママ

他に良い方法があれば知りたかったですが、いまだに思いつきません。

治るまで何年もかかりましたので、付き合うのも大変でしたが、これは絶対に直さなければいけないと思って、付き合い続けた思い出です。

まとめ:子どもをよく観察することが大事

子どもはまだ地球に来てから数年しかたたない新参者。日本語が伝わっているのかすらあやしい「生き物」。

そう思うようになって、せっかく来ていただいた未知の生物を大事にお預かりし、お育てさせてもらうという気持ちで接するようになって、母親の私自身も親ぶるのをやめて楽になった気がします。

何が正解かはわかりませんが、親が何すべきかは子ども自身が教えてくれる、だから子どもをよく見なければならない、とわたしは思います。

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この記事を書いた人

・大学生、社会人の二人の子を持つ母。子供たちは東大、旧帝大へ現役合格。
・家庭教師、通信高校サポート校の個人指導の経験あり。
・小学生中学生向け通信教育紹介や家庭学習法について発信しています。

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