中学受験しない方がいい?子供が伸びる家庭学習と中受しないメリット

小学生の保護者の疑問「中学受験ってしないほうがいいのかな?中学受験のメリットとデメリットって何だろう?」

この記事では、↑こんな疑問に答えます。

この記事の内容
・中学受験しない方がいい理由
・中学受験のメリットとデメリット
・中学受験しなくても子供が伸びる家庭学習

わたしは、現在公立高校生と国立大学生の二人の娘の母親です。

子どもたちが小学生時代、中学受験を考えて、経済的理由などで断念した経験があります。

中学受験を諦めて高校受験に切り替えたのです。

今となって思うのは、中受をしないことで、よいこともたくさんあったということです。

そこで、今回は中学受験をしないで、子供の学力と可能性を伸ばすメリットや対策をわかりやすく解説しようと思います。

対策については、実際に我が家で経験したことや育児の中でわたしが学んだことなので、

1つでも実行していただければ、中学受験をせずに子供を伸ばせることが実感できるはずです。

中受をしない方針でお子さんの公立中学への進学を考えている方、中受を迷っている方はぜひお読みください。

中学受験を諦めて高校受験に切り替えることのメリットもあることを知っていただければ幸いです。

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目次

中学受験しない方がいい理由

中学受験をしなくてもいい理由は、中学受験をしなくても、公立中学からお子さんの希望するさまざまな進路に進むことができるからです。

中学でしっかり対策をしておけば、公立高校から難関大有名大にすすむことは決して夢ではありません。

系列大学へのエスカレーター式の私立中高一貫に入ることで、途中で志望が変わったりなどして予定のない受験で苦労することもあります。

そういう意味では、公立中学からの高校進学は、中学の間に進路について考える時間があり、すすめる進路の幅が最初から広いという面があります。

中学受験をしないメリット

中学受験をしないメリットには以下のようなものがあります。

中学受験をしないメリット

・中学生になりすこし成長した段階で自分で行きたい高校、進路を決めることができる。

・中学受験をしないので、習い事や夏休みの自由研究、工作などに時間やお金をかけられる。

・小学校時代塾代がいらないので、中学からの塾代にお金をとっておける。

・小学校の授業に合わせて勉強するので、学校が楽しくなる。

・学習内容の習熟に時間をかけられる。基礎学力をしっかりつける時間がある。

・すこしは英語の先取りの時間をとれる。

・公立中学でトップ層を狙いやすくなる。

・盆正月に田舎の祖父母宅にゆっくり帰省して家族交流ができる。

・小学生時代を子供らしくゆったり過ごせる。

・子どもの小学校時代、親が経済的、時間的に負担が少ない。

中受せずに公立中学公立高校から東大に進んだ長女

東京大学の文系に進んだ長女に言わせると、自分は中学受験をしないでよかったといいます。

長女が中学受験しなくてよかった理由

小学校時代に受験のストレスを経験するのは自分には向かなかった。

習い事に時間を使えたし、読書も思い切りできたことがよかった。

中学時代に自分で行きたい高校をしっかり考えて目指したのもよい経験だった。

東大に入ると、中高一貫から現役で入ったお友達ももちろん多かったそうですが、

中高一貫から一浪で東大に来た人も多いと感じたとのこと。

きくと、超進学校の私立の中高一貫に入ったものの何らかスランプになり、

現役では合格できずに浪人というパターンがあったと。

中学受験した人も苦労があったのだと感じたそうです。

公立中学で多様な価値観に触れるよさ

また、公立中学には、いろんな家庭のお子さんがいますので、お子さんの学力や、成熟度、経済力もさまざまです。

選ばれた環境のお子さんが集まるレベルの高い集団に所属するメリットもありますが、多様な価値観に触れる機会もまた、子供には必要です。

ある種のたくましさやファシリテート力を培う経験になったと思います。

公立中学校はそういうことを学ぶ場でもあったと思います。

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中学受験のメリットとデメリット

中学受験のメリットとデメリットについては以下のものが挙げられます。

中学受験のメリット

・保護者が納得した教育理念、教育方針、カリキュラムの教育を受けられる。


・生活や勉強について学校のフォローが手厚い。


・中高一貫の6年間で大学受験に向けて早くから準備できる。


・高校受験をしなくてよいので部活や留学などに時間を使える。

・中学受験を通して子どもに知識、学力が身につく。


・目的に向けて努力する力が身につく。


・挫折も含めてよい経験。ストレスや困難を超えてたくましさが身につく。


・協力することで親子の結びつきが深くなる。

中学受験のデメリット

・受験勉強の心身の負担が大きい。


・子どもの親への依存心や反発心が強くなることがある。


・送迎、弁当作り、勉強の手伝い、プリントの整理など親は受験勉強のフォローが負担になる。


・入学後は知らない子が多く人間関係を一から作るストレスがある。


・親の経済的負担が大きい。

・合わない学校、不本意な学校に入学すると、進路に関心が持てなかったり、学業に身が入らないことがある。

なお、中学受験のメリットデメリットについて詳しくはこちらの記事でも書いています。↓

さて、上記に挙げたように、中学受験には、メリットもデメリットもあるのですが、そのほかリスクのひとつとして、塾で高度なことをどんどん学習しているので、小学校の勉強や周囲の先生、お友達を軽んじる子供さんが一部でてくるというのがあります。

うちの子たちの所属する学年でも、小学校高学年でクラスの中がすこし騒がしい、荒れた時期があったのです…。

受験に関係なく乱暴な子もいたのでしょうけど、中学受験組の子たちが授業を軽んじたり、すぐ答えをいってしまったりと、授業態度が悪かったり、授業妨害をすることがあったようなんですね。

カチママ
カチママ

たぶん、塾通いでストレスもあったのでしょうけど、授業をすなおな驚きをもって受けることができないというのはすこしお気の毒に感じました。

小学校時代を素直に楽しく過ごすのが、一部の中学受験の子たちには少し難しくなるのかもと感じたことでした。

お子さんの向き不向きを考えて、経済状況も考えて、中学受験のチャレンジは慎重に判断されるのをおすすめします。

中学受験は途中でやめるのも大きなストレスだといいます。始めるときに覚悟が必要です。

中学受験しなくても子供が伸びる家庭学習

小学生が中学受験をしない場合に、

希望の進路に向けて子供が伸びるために、

親ができる対策として私が意識してきたのは、以下の家庭学習です。

中学受験をしない場合に子供が伸びるための対策

中学受験をしない場合に子供が伸びるための対策

・遅刻欠席をせず時間に余裕を持って行動するために、親が子どもの生活時間を把握する。

・授業に必要なものをしっかりそろえて忘れ物をしないよう、できるようになるまで親が持ち物をチェックする。持ち帰る忘れ物は取りに行くか、予備を用意する。

・宿題、提出物を完成度高く仕上げてきちんと出すよう、できるようになるまでは親がチェックする。

・実技や作品作りを丁寧にがんばるように意識づけ、必要なら親が手伝う。

・授業をしっかりきいて積極的に参加する意識をつけるため、親は教科書の目次くらいは目を通し、習っていることを家庭の話題にするように気を付ける。

・テスト対策の勉強をする習慣をつけるため、親から先生にテストの予告をお願いし、一緒に勉強する。

・学校と家庭以外にも居場所や友人、信頼できる大人の話し相手を作れるようにする。習い事や放課後活動など。

・読書やレジャー、イベントなど心を豊かにする経験をさせる。

・子どもが家庭で安心して規則正しい衣食住の生活ができるようにする。

・新聞やテレビ、インターネットの情報や身近な人の例などで社会や自分の将来に関心を持たせ家庭で話題にする。

・親が子どもの学校生活に大きな関心を持つ。

いずれも子供の生活の中で、誰もが大切に考える基本的なことがらですが、

案外意識していない項目もあるのではないでしょうか。

中学受験しないからこそ時間や心のゆとりがあると思います。

それをうまく使いましょう。

ぜひ、一つでもいいので気にかけて実行してみてください。お子さんと一緒に成長することを実感できると思います。

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学校や先生を好きになって積極的に参加することを重視

学校の準備や学習、作品作り、テスト勉強などは、

わたしは中学校くらいまでは親がけっこうしっかり手伝い、かかわってもいい

と考えています。

口だけでなく、時間や手間をかけ、必要なら多少お金もかけてお子さんが育つ環境、しかけをうまく作っていくことをおすすめします。

カチママ
カチママ

当然うまくいかないこともあるでしょうが、お子さんに合う方法が見つかるまであきらめないのが大事です。

また、これらの対策は言い換えると、

子供が学校や先生を好きになるコツであり、

先生から子供が好かれるコツでもあります。

これが実行できると、小学校からの学校への姿勢が中学の内申で生きてきます。

そして自然に成績もよくなってきます。

学校や先生を好きになって積極的に参加することは、

小学生からできる高校受験対策といえます。

小学校でも中学校でも苦手科目は特にお子さんもしくはなんなら親御さん自身が直接先生にあって、高評価のとれるやり方を具体的に教えてもらうとよいです。

そうやって質問に行くこと自体良い評価を受けます。

何より、親が先生や学校を信頼する姿勢を子供に見せることが、

子どもにも伝わり、わたしは高評価につながると実感しています。

いま中学受験をしている子たちが、将来の大学受験でライバルに

そして、将来難関大学を目指す可能性を視野に入れている場合は、「いま、中学受験をしている子たちが、将来高3の大学受験でライバルになる」ということは頭の片隅に、おいておくとよいと思います。

いま、猛烈に中学受験に挑んでいる子たちとあえて違う中学受験しない進路にするわけなので、

その分のメリットを強く意識して子どもを伸ばす気持ちでい続けることが、

小学校生活の過ごし方をよいほうに変えていくと思います。

中学受験しない場合の家庭学習

また、中学受験しない場合の勉強、家庭学習についても気になると思います。

わたしの経験をお話しすると、実は家庭学習に関しては、中受に対する難しい勉強へのあこがれもあり、わたしは最初勘違いして、中受のテキストを家庭でやらせようとしましたが、これは間違いでした。

ずっと先にある難関国立私立大学の合格という目標のためには、目先の公立中学で、トップ層に食い込むことの方が大切でした。

中学受験をしない小学生の家庭学習法については以下の記事でも詳しく書いています。↓

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中学の最初からトップ層に食い込み成績をキープする土台として、日々の基本的な小学校の学習を大切に、学び残しヌケモレのないように気を付けてやることの方が大切だとだんだん思い知りました。

いまなら、

 無学年制のインターネット通信教育すらら

などを小学校時代の家庭学習に取り入れるとヌケモレなく学習に習熟できると思います。

また、小学校高学年のころから、高校受験については、インターネットなどで情報収集をある程度しておいたのはよかったです。

小学生のうちから中学の内申で副教科も大変重要であることがわかったので、中学入学後の最初の定期テストからきっちり対策させることができました。

カチママ
カチママ

中学受験しないと決めたら、小学校時代を充実して学び残しなく過ごすことで、中学校以降の学びもスムーズにいきます。

中学受験しないけど、だからこそ生まれる時間とお金そして心のゆとりをうまくつかうことで、子ども時代をしっかり過ごさせることができます。

それが、我が家の場合は中学受験しなくてもよかったと一番感じる点です。

そのあとの高校受験、大学受験を頑張る精神的土台にもなりました!

まとめ:中学受験しなくても希望の進路に向けて子供が伸びる対策は可能!

中学受験をしなくてもよい大きなメリットは、親の経済的精神的時間的負担が少なく、子どもの生活にしっかり手をかけて子供時代を充実させることができるということです。

それが、その後の高校受験大学受験をがんばる精神的土台をつくることにもなります。

子どもが伸びる対策を小学校時代にしっかり意識して親が手をかけておくと、難関大学を含めてさまざまな子供の希望の進路に進ませる可能性をしっかり作ることができます。

学び残しなくヌケモレなく基本的な学習内容に習熟することもとても重要です。

中受なしで、公立中学から難関高校を目指すことについてはこちらの記事でも詳しく書いています。↓

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この記事を書いた人

・大学生、社会人の二人の子を持つ母。子供たちは東大、旧帝大へ現役合格。
・家庭教師、通信高校サポート校の個人指導の経験あり。
・小学生中学生向け通信教育紹介や家庭学習法について発信しています。

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