小学6年生の親も悩んでいますが、子も悩んでいます。
公立中学に進む子は、身近なお友達の塾通いや通信教育をみて内心焦っていたり、より難しく量も増える中学の学習に対して恐れも感じていたりします。高校受験もいよいよ現実味を増してきて、周囲のご家庭の動向もますます気になりますよね。親も、子もです。
中学で求められるものをしっかり把握し、できる対策をいまから進めていくことで、親子とも不安を解消していきましょう。
うちの二人の娘は、小学校までは塾も通信教育もなしで公立中学に進み、最初の中間試験からほぼ、トップクラスの成績をキープできました。
必ずしも小学校時代最初から勉強ができたわけではありません。いろいろと子どもに合う方法を親子で試行錯誤してきました。
そんななかで親として気づきや学びがあり、高学年からでも効果のある方法がありますので、お伝えしてすこしでも安心材料にしていただければと思います。
勉強しない理由原因とやる気の出し方
勉強しない理由原因は賢い子だから
小学生の6年のお子さんが勉強しない理由、原因は、わたしの思うには、「賢い子だから」じゃないかなと思います。
自分なりにがんばって勉強しても、どうせ、テストで点を取れない、通知表の評価も上がらないと、どこかで学習してしまって、頭が良いので、だったら勉強が無駄であるということを知っている。
学校の先生以外の大人、たとえば親が学校の勉強を生かしているように見えない、勉強ができなくても大人になれるとどこかで感じているのもあるかもしれません。
勉強する理由が、お子さんの中にないんですよね。これでは、自分から勉強するようにはならないでしょうね。
やる気の出し方~勉強すると、学校がもっと楽しくなる!
なので、テストの点が取れる、通知表の評価が確実に上がる勉強法があるといえば、少しは興味を持つかもしれません。
もっと強い関心の引き方としては、勉強するとよいことがあるということをお子さんに理解させるということです。
勉強すると、学校がもっと楽しくなる、というのがおすすめです。
勉強をすると、以下の良いことがあります。
- 授業がもっとよくわかって、授業に参加するのが楽しくなる。
- テストを受けるとわかる、できる問題がたくさんあって、テストが楽しみになり、点数もよくなる。
- テストや提出物でよい点をとるようになると、周囲のお友達から一目置かれる。勉強でお友達の力になってあげることができる。意識の高いよいお友達が近寄ってくる。いじめ防止になる。
- 授業に楽しく参加し、テストでよい点を取り、お友達関係もうまくいくと、自然に先生にかわいがられ、通知表の評価も上がる。
- 自分が学校を楽しんでいると、親も喜ぶ。自分を応援してもらえる。
- その結果学校がもっと楽しくなる。
という情報を日ごろからよく伝えられるといいなと思います。
高校大学就職など、将来の選択肢が広がる、つきたい職業につけるなどもそういう話の中でしてあげられるといいですね。
そして、小学校時代をそうやって充実させることで、安心して学習上の中学入学準備が整っていくんだよということも伝えられるといいなと思います。
勉強できない子の学習習慣の作り方
勉強時間確保はタイマー利用がおすすめ
小学生の勉強時間の目安は、学年×15分といわれています。
6年生ですから、90分=1時間半ということになりますね。
あくまで目安なので、まったく学習習慣のついていないお子さんは1日5分からでもいいと思います。
まずは机に向かうことですよね。
勉強しなさいという声掛けよりは、「●●時になったら、何を勉強するの?」というような問いかけの方がソフトで子供も受け入れやすいと思います。
キッチンタイマーの利用がお勧めです。最初は3分5分でもいいので、勉強に集中したい時間やプリントをやる目安時間などを設定して勉強すると集中しやすいです。
「勉強 タイマー」などで検索するといろいろでてくるのですが、わたしは、この10分5分3分1分などのボタンがついているタイプが好きです。ちょっとしたことですが、時間設定が楽です。↓
親のサポートフォロー方法
場所を変えながら勉強できる環境づくり
勉強できる環境をまずは家庭内に作りましょう。
子供部屋もいいですが、子供が気が向いたときに、場所を変えながら勉強できるように、リビングなどで勉強してもよいようにしてあげるのがおすすめです。
勉強する場所はなるべく余計なものが置かれてない状態をつくってあげるようにしましょう。
また、ノートや赤ボールペン、シャーペンの芯など必要な文房具はできるだけそろえておいて、必要な時にすぐに使えるようにしておいてあげると勉強する気持ちがそがれないですし、親の応援する気持ちも伝わりやすいです。
中学に入ると持ち物も増えますので、小学校時代のものを整理し、場所を作っておくのも大事です。
子供の話をきいてあげる
親も子も忙しい年ごろですが、子供の話を聞く時間を意識的に持つのが大事です。
高学年になると、親も学校で習っていることをきいてもわからない、と最初からあきらめるのではなく、学年初めは、教科書の目次くらいは目を通しておきましょう。
そして、時折授業の進み具合や習って面白かったこと、先生のおもしろいところなどを話題にするのが良いです。
また、困っていること、悩んでいることなども話しやすい雰囲気を日ごろから作っておけるといいですね。
日頃から辞書や地図、タブレットなどをリビングに置いておいて、わからないことをすぐに調べる習慣を親子でつけておくのも知的好奇心を育てるには有効です。
勉強の予定と記録~スケジュール管理
最初は1日数分からでよいですが、だんだん1時間2時間と勉強時間を増やしていけるように、自学自習が軌道に乗るまでは、スケジュール管理は親がしてあげましょう。
高校受験くらいまでは、親がスケジュール管理にかかわってあげるくらいの気長さが必要です。
「今のゲームが終わったら、漢字のドリルの何ページをやるんですよ」と声がけも具体的になりますよね。
だいだい何を何分くらいでやるのか、ノートなどに書いて予定と、実際にやった記録を付けていきます。
頑張った時間が記録されることが、お子さんの励みになっていきます。
予定管理と記録用手帳としては、スタディプランナーなどが人気があります。↓
スマホゲームテレビとの付き合い方
勉強するときは、スマホやゲームは親が預かる、決まった場所におく、しまっておくなどのルールはあるといいと思います。
時間制限をする設定もありますので、うまくつかえるといいですね。
テレビ番組はみたいものは必ず録画するようにしておいて、すぐみなくても大丈夫だと安心させてあげるのがよいでしょう。
どうしてもはまってしまって勉強が手につかない、学校にもいけないような重症の場合は、医師などの専門家の力も借りる必要があるかもしれません。
他に楽しみや自己承認欲求を満たすものを作れるようにゲームに代わるものを考えてあげるのも大事ですね。
中学では部活も勉強も忙しくなるので、できるだけ小学校の間に生活改善に着手しましょう。
※わたしは使ったことないのですが、最近SNSで見かけたタイムロッキングコンテナというのが話題になっているようです。スマホやゲーム、リモコンなどを箱に入れて、指定した時間だけ開かなくするというアナログな方法ですが、いろんな依存症の人に効果があるようです。↓
反抗期対策は子供の顔をつぶさないいこと
ひとにもよりますが、小学6年ということで、反抗期のお子さんも多いでしょう。
反抗期をできるだけ親子双方の負荷のかからない過ごし方をするためには、親が、子供の顔をつぶさずに、一人の人間として接するというのが大事です。
親だから子だからと思うのをいったんやめて、よその大人の人だったらどういう言い方をするだろうかと考えて声をかけるようにする努力をするということです。
子どもだからよくないところはつい強くしかってしまいますが、それが反抗期を助長すると思います。
赤の他人の大人なら、たいていのことは目をつぶり、スルーし、どうしても必要なところだけ穏便に伝えてお願いをする言い方をすると思います。それをわが子にできるだけ実行するのがわたしのおすすめです。
科目教科別勉強方法~算・国・理・社・英
算数
高学年になるほど、算数において、国語の読解力が重要になってきます。何を聞かれていて何をこたえなければならないのかを明確に理解して立式し、答えを出さなければいけません。
家で勉強するときは、問題を音読してみる、親が読んでやるなども有効と思います。
また、小学校時代の基本的な計算力が、中学高校でますます重要になってくるので、できて当たり前と思わず、小1から丁寧に復習するつもりで、きちんと計算練習をさせるようにしましょう。
国語
どの教科でも国語の読解力が重視されるので、国語の音読の宿題などはおろそかにしないほうがよいです。選び抜かれた名文が教科書には載っているので、よい日本語がお子さんの体に沁み込んでいくようなイメージをもって、音読をきいてあげることをおすすめします。
ワークやドリルなどでどうしても記述問題を面倒くさがるお子さんもいますが、そういう場合テストでも書けませんので、ひごろから努力はしておけるといいですね。タイマーで時間をはかってできるだけ書かせるなど工夫してみましょう。
国語の基礎力をだんだんつけていく方法としては、いまならすららなどのオンライン通信教育などおすすめです。
無学年制のインターネット通信教育すららあと、大事なのは漢字です。漢字ドリルや練習ノートを丁寧にさせるようにしましょう。
理科
小学校で習った理科が土台になって、中学で発展していくので、案外小学時代の理科は大事です。
丸暗記というよりは、1回1回の授業やテストで、しっかり理解した経験を積み上げておくことが中学の勉強につながります。授業を受けた後、ワークやドリルで振り返りをして理解のヌケモレを確認してからテストに臨めるといいですね。
社会
理科同様、小学校時代の習得内容が、中学で必要になります。
地理の大まかな知識や、歴史の流れ、日ごろの時事問題への興味が、中学高校の膨大な暗記内容の土台になります。
大枠を理解してだんだん知識を積み上げていく教科なので、小学校でまじめに取り組んでおくと、中学高校で少し楽になります。日ごろから家庭内でも、社会的なことは話題にし、家族で興味を持っておくのが大事です。
英語
英語については、すこし中学英語の先取りをしておくと楽だと思います。
具体的には、英検5級の学習などが、手を付けやすく、実際役にも立つと思います。
通信教育のすららだと、英検対策もでき、ネイティブの発音で学べるのでおすすめです。
なお、我が家の小学校時代の英検対策についてはこちらの記事でも書いていますので、参考にしてください。↓
小6の勉強で、問題集や塾・通信教育は何を選ぶか
小学生の問題集というと、うちの子たちが使ったのは文理の教科書ワークです。
単元ごとのテスト対策に便利でテストの前の日に使っていました。あと、長いお休みの復習などに利用。よくできている問題集だと思います。
正直言うとすべては使いこなせなくて、たぶん、半分ちょっとくらいしか消化してなかったですが、役に立ちました。
この教科書ワークは、お子さんの学力レベルにかかわらず、使えるタイプと思います。
塾は、うちの子たちは小学校時代は利用していなかったです。勉強が得意な方の子であれば、中1入学前の春休み以降に大手進学塾などでトップ校を狙うクラスなどを利用されるといいかなと思います。
勉強が遅れているタイプであれば、小学校からでも個別塾を利用されるといいかもしれません。たとえば、全国展開の個別塾ならスタンダードなどが知られていますが、お子さんに合うスケジュールを組んでくれますので、対面でしっかり指導をされることを期待するなら一度資料請求や無料体験をしてみるといいかも。
スタンダードの公式サイトはこちら↓
スタンダード
通信教育だと、進研ゼミやスマイルゼミなどが人気があるようですが、特に勉強が遅れているタイプならわたしのおすすめはインターネット通信教育のすららです。
無学年制のインターネット通信教育すらら無学年制で、学力診断テストなどによって、お子さんに合うドリルや小テストを組んでくれます。中学に入ると、試験範囲を指定すれば自動的に定期テストの模擬試験などもしてくれます。すららコーチという塾講師などのサポーターもつきますので、特に最初は手厚く学習計画など手伝ってくれますから、安心です。
すららについてはこちらに参考記事を書いています。↓
まとめ:勉強すると学校がもっと楽しくなると伝えよう
勉強するのは将来のためだというと、お子さんにとっては遠すぎて、モチベーションを持ちにくいことが多いかなと思います。
毎日の学校が楽しくなる、お友達から一目置かれる、いじめ防止になるなどの身近な目的が、伝わりやすいです。
自学自習が軌道に乗るまでには数年かかります。面倒でも親ができるだけ手をかけてあげるのがおすすめです。