小学生中学生の思春期の反抗期の子供に親が舐められてはいけないとがんばることも多いのでしょうが、わたしはそれには反対です。親がどう思われようと反抗期の子供をどう助けてあげられるかがポイントかなと思っています。
子どもも親もイライラする反抗期。子供にいうことを聞かせるよりは親が接し方を変える方が解決に近づくと思います。
うちの子供たちも思春期にイライラしたり不機嫌な態度をとることがあって心配していろいろ調べたりしたこともあります。ベテランの母親でもないし心の専門家でもない私ですが、恨みを残さない反抗期の過ごし方を一緒に考えてみたいと思います。
反抗期の子供の接し方?勉強をさせる前に
うちの子今は反抗期なのかな、と気づいた時点で、一度親は立ち止まってそれまでの接し方を振り返ってみる必要があると思います。
お子さんが、いままで育ってきた過程や現在の暮らし方を思い出して、どんな子供なのかをよく思い起こしてみてはどうでしょうか。
そして現在の子供をよく観察するのがいいです。
そして、どうすれば目の前の子供がいうことをきくのかというよりは…
- どうしてあげれば目の前の子供は楽しめるだろうか
- どうすれば幸せにしてやれるだろうか
- どうすればすこしでもストレスを軽減させてやれるだろうか
と考えて必要なことをいろいろやってみるのがよいのではないかと思うんですね。試行錯誤も必要なのでは。
そして、親が普段できてないことも振り返ってみる。
↓
- いつも好物が食卓にのっている。好みのおやつが買ってある。
- 洗濯掃除食事送迎など身の回りの世話をきちんとしてもらっている。
- 衣服学用品娯楽などに必要なものを買い整えてもらっている。成長に合わせてサイズの合う必要十分なきれいな衣類がそろっている。
- 誕生日などに親が与えたいものではなく子供が欲しいものを買ってもらっている。
- 親きょうだいが仲良く居心地の良い家庭になっている。
- 毎週好きなテレビ番組を見させてもらえる。
- 生活態度や勉強成績の事で小言や説教をいわれない。できたことをほめて励ましてもらえる。
- 子どものいうことを否定しないで受け入れて親に聞いてもらえる。
- 子どもの好きな遊びや友達関係のことを親がある程度知っている。
↑たとえば、こういうことでできていないことがあれば、親も努力してみるのが必要なのではないかと思うんですね。
子供のことをよく知る一歩にもなりますし、関係改善のきっかけにもなるかもしれませんよね。
反抗期は性格から?実はいろんな種類がありそう
専門家ではないのでよくわからないのですが、小学生中学生の思春期の反抗期にはいろんな種類や原因がありそうなんですよね。
- 親子の相性
- 子供のもともとの性格
- 親の接し方の問題
- 家庭環境や学校環境の問題
- 友達など人間関係
- 学校や部活の負荷が多いストレス
- 発達障害の可能性など
いろいろ原因が考えられます。
心当たりのある部分を改善する努力が親は必要ですよね。
もちろん、すぐに解決することばかりではないでしょうけど。
反抗期には、子供自身が困り感のある反抗期と、子供自身は困っていない反抗期とがあるように思います。
そう考えると対処法を考えやすいかも。
【タイプ1】子ども自身が困り感のある反抗期は、その原因に一緒に対処してあげることで改善する可能性があると思います。
ひとと比べて成績が悪い、友達とうまくいかない、などは恥の感情とつながります。
思春期の子供は顔をつぶされるのが一番こたえるように思うのです。
親が子どもの顔をつぶさないように助けてあげることで子供が親を信頼し、少しすなおになって親子関係が良くなる可能性がでてくるかもしれません。
【タイプ2】困り感のない反抗期というのもあるようです。
忘れ物をしても人に借りることに慣れてしまい、悪い点をとっても恥じることなく、まったく痛痒を感じないようにみえるタイプのお子さん。
こういうタイプは損得で感情が動くことが多いのかなと感じます。
自分が得をするとわかれば、親の提案にのってくることもあるのでは。
楽して勉強できる方法があるときけば興味を示すかもしれません。
こういうタイプも、顔をつぶさないように接した方がうまくいくことが多いように思います。
親を下に見てなめてかかるかもしれませんが、できないことには線を引いて距離をおいてもいいですよね。
反抗期勉強のさせ方、対処法
上に挙げた二つのタイプの反抗期にわたしが対処するなら、以下のようにすると思います。
ストレスの原因を一緒に解決
【タイプ1の接し方】わたしならこう考えます。↓
スマホやゲームなどの遊びに逃げて勉強しないのは、成績や友達関係、授業についていけないなど目の前のストレスに疲れ切って逃げてしまっているからかも。
怒らずに話をきいてやり、学校にも相談しながら1つ1つ一緒に解決していくのがよいのではないでしょうか。
体調や人間関係の悩みが解決の方向が見えてきたら、勉強に向かい合うエネルギーもでてくるかも。
恥の感情が強い子なのであれば、「勉強ができる子は一目置かれて学校に行くのも楽になる」ということを伝えていき、遅れた勉強にだんだん向き合わせるのがひとつの方法なのではないかと思います。
遅れた勉強を取り戻す通信教育もあるので、そういう具体的な方法がわかると落ち着くかもですね。
楽して勉強できると思わせる
【タイプ2の場合】わたしならこう考えます。↓
損得で動くタイプの子なのであれば、勉強ができた方が得だということはわかっているはず。
でも、楽をしたいので、勉強しないだけなのでしょうね。
楽してよい成績がとれるとわかれば飛びついてくるかも。
ゲームのように楽しんで勉強できるとわかればそういう教材に興味を示すかもしれません。最近はそういう通信教育もあります。
「英単語100個覚えてきなさい。そのうち20個を小テストで出します。」
という学校の指示があった場合、100個のうち80個はテストに出ないので覚えても無駄と考えがちなのがこのタイプなのかな…
でも、楽して100個覚えられる方法があると聞けば興味を示す可能性もありますよね。
たとえば、親が日本語を読んでやり、子供に英単語を言わせたりを繰り返す。
子どもは口を動かすだけでいいのです。親は大変ですけど…子どもは楽ですよ。そして案外覚えられます。
慣れたら役割交代して子供に日本語を読ませて親が答えるなどをしてもいいですね。
勉強もこうやってすこし手を付けるとうまくいけばやり続けることもできるかもしれません。
勉強の自立まではこうやって勉強の手伝いを親が積極的にしてやっていいと思います。
反抗期疲れたのは親だけじゃない?子どもも大変
親が接し方を変える!子どもを無理に変えようとしない
上記仮にタイプを分けて考えてみましたけど、どちらの場合も、親がたとえいま子供が勉強しないことに悩んでいたとしても、「勉強しなさい」はいわないほうがいいというのは、よくあるそして大事なアドバイスだと思います。
勉強以前に問題がある場合は、その解決の方が先です。
勉強をすることが問題の解決になるのであれば、解決方法をだんだんに子供に提案していくのがいいですね。楽しんで楽してできる方法から手を付けるのがいいです。
また、どちらの反抗期も子どもを変えようとするよりは、親が自分を変えて接し方を変えていくことのほうが解決に近くなるはずです。
子供の顔を立てる、子供の顔をつぶさないのはほんとうに大事
親は親面しないで、自分が子どもの秘書になったと思って子供の生活や学習に必要なことをたんたんと実行し、恩に着せないのが、いいです。
必要な手を差し出す気持ちだけは持ち続ける
おすすめの親の行動例↓
- 子どもの心が満たされて生活や学習がうまく回るまでは、手伝いなどもうるさく求めないでおく。
- 当たり前のことでもできたことはほめる。子供が「おはよう」といえたら「おはよう。挨拶して偉いね」とほめる。ゴミを捨てたら「ゴミ箱に入れて偉いね」。
- 細かいことは目をつぶる。これも大事。
- できなかったことは責めない。「次はどうしたらもっとよくなるか考えよう」「今度はこうしてほしいな」と提案する。
そんなに数多くの親子に接したわけでもないので、わかったような口をきいてはいけないと思うのですが、わたしの育児経験や、見聞きした範囲では、親があきらめないで手もお金もかけてあげた子は就職や進学がなんとかできているケースが多いです。
押してダメなら引いてみるのも必要だけど、いつも親が子どもをしっかりみて必要な手を差し出す気持ちだけは持ち続けるのが大事だと思います。
そして、毎日1度は子供の笑顔を見るために親が努力する心がけを持つのが実はとても大事なことだと思います。
おいしいものを食べさせるとか好きなテレビ番組を見せるとかささやかなことでよいですよね!
まとめ:子供の顔を立てて接するのがおすすめ
上手くいかないことも多いでしょうが、親が控えめでも子供のためにできる努力を続けることが、とても大事だと思います。
子どもの顔をつぶすようなしかり方をせず、どうすればよい状況をつくっていけるか一緒に考えていろいろやってみる、親があきらめないのがおすすめです。
子どもが勉強や成績を上げることをあきらめずにがんばることを応援するよい通信教育もあるので、うまく活用するといいと思います。
参考記事はこちら↓