長女が東大の文系の学生です。
東京大学に現役で合格するというと、小さいころから東大を目指して難関中学に入り、私立の中高一貫で鍛えられて東大へというイメージが何となくありますが、うちはまったくそういうのには縁がない家庭でした。
公立中学から、公立高校から、東大は目指せるのかと悩むご家庭もあるのかもしれませんが、実際入ることができていますので、大丈夫だと思います。
東大のことをしっかり理解し、対策をできていれば入る可能性は十分あるのです。高校や塾をしっかり活用するのが大事です。
現役で入学した東大生の母親が経験した中で同じように悩み努力しておられるご家庭にお役に立てばと思い経験を書かせていただきます。
地方公立高校からでも東大に行くことはできます。
東大志望理由と受験を決めた時期
現在東大文系に在籍する長女が、東大受験を考え始めたのは、大変遅くて、高校2年生の夏からでした。実際受験を具体的に決心したのは高3の1学期だったと思います。
「ドラゴン桜」で東大もあるかもと思った母
娘が高2の夏に「東京の大学に行きたい」と言い出し、それまでは地元の国公立や有名私大を受けるイメージでいたので、そりゃあ驚きました!
ただ、わたしもドラゴン桜の漫画などを読んでいましたので、基礎学力の高い娘には東大も可能性はある(ないこともない)と思い、とりあえず新幹線代だけ出して、東大のオープンキャンパスに送り出しました。
娘の高2の頃は、模試などの成績では東大などは考えられないくらいのかなり難しいレベルの時でしたけど…。親バカもあったのかもですね。
ただ、東京に住んでみたいという娘の気持ちを汲んで、そのあとも東京の大学をいろいろカリキュラムなどを調べてみたのです。
大学に入ってからやりたいことを探せる進振り制度
東京大学は進振り制度といって、1年と2年の成績で、3年からの学部を決めることができる制度があります。
東京大学は、大学に入ってからやりたいことを探したい娘のタイプに向いている!
いろんな大学を調べてみましたが、親としては、娘がやりたいことのイメージは一番東大が近いと感じ、そう話しました。
娘がだんだんその気になっていき、高3になった時点ではダメもとで東大を受けると心が決まっていました。
やりたいことに近い併願大学もだんだん決まっていきました。
受験問題との相性などともよくいわれますが、大学に何を求め、大学は受験性に何を求めているのか深く理解することが何より大事です。
入試問題にも大学が学生に何を求めているかが反映されます。入るために何をしたらいいのか見えてくるのです。
東大に受かる勉強法とは?対策はいつから
娘の小学校時代などについてはこちらの記事で書いています。↓
娘はいわゆる公立トップ校とよばれる進学校にいて、国公立への進学実績が大変高い学校でした。
定期テスト対策で基礎力が身につく
国公立大学受験を意識したカリキュラムが組まれている高校だったので、高1高2までは、学校の定期テスト対策をベースにして普段の勉強をしていました。
娘は、定期テストをまじめに対策していたので、基礎学力がしっかりついたのは良かったです!
折々に学校でたくさん模試も受けさせてもらって、学力チェックに使っていました。
定期テストはまじめに頑張っていたと思います。それでも平均よりすこし上くらいだったと思いますが。模試の判定はよいときもよくない時もあり、振れ幅が大きかったです。
高3になってもそのペースだったので、受験勉強らしくならず、高3の夏休みから9月にかけては大スランプに陥りました。
受験教科の先生を一人一人訪ねて勉強法を指導してもらう
ただ、ここでよかったのは、9月の終わりに、高校で、受験教科の先生を一人一人訪ねて勉強法を改めて指導していただき、自分なりに計画を立てたこと。
これを早めにやっておいてほしかった…でも遅くてもやった価値あり!
そして10月から本腰を入れることができたのです。
ですから受験勉強らしい期間は半年もなかったように思います。高校では学習法のほか、個別質問や添削にもしっかり対応していただき感謝しています。
定期テストだけはまじめにやっていたのである程度基礎力がついていたのもよかったと思います。センターで9割取って、東大の二次試験も合格することができました。
模試もほとんど合格ラインに乗りませんでしたので、最後までハラハラしましたので対策をするなら早い方がいいとは確実に言えます。
でも多少受験勉強が遅れても諦めないのも大事です。
東大受験塾選びは併願校対策も参考に
中学高校と同じ塾にお世話になりましたので、わざわざ東大を受けるための塾探しというのは経験しませんでした。
途中大手予備校の冬休み講習などを受けてみたこともありますが、質問や個別の添削が気軽にお願いできないなど使い勝手の悪さがあり、結局同じ塾でずっとお世話になりました。
親子で受験の相談に乗ってくれる塾は助かる
東大を受ける際に、浪人は予定しなかったため、塾でよかったのは、親子で併願校選びの相談に乗ってもらったことです。
東大を受けるなら主に併願校は早稲田慶応が多く、そのほかだと立教などもよいかもといわれました。
地方から受けに行くので体力面も考えて学部学科を絞るよう高校からも指導されていたので、センター利用も考えて前期東大後期北大、私立は早稲田とICUに絞りました。
レベルの高いところばかりなので、実質浪人覚悟になってしまいましたが、そういう覚悟ができるまで塾には付き合ってもらったのもよかったです。
合格実績がそれなりに合って、受験相談で親子で質問や相談に乗ってもらいやすい塾というのも選択理由として大事だと思いました。
娘によると、その塾では、高3になってから、近隣の予備校の実力ある先生も招いて塾で講座があったため、予備校並みの充実した授業を受けられたのもよかったそうです。
まとめ:地方公立高校から受験!勉強の遅れもなんとかなる
うちの娘の場合首都圏ではなくて情報も少なく、受験勉強のスタートも遅れるというハンデがありましたが、なんとか東大に合格することができました。
とにかく諦めないで、その時できることを精いっぱいすることしかないと思います。そうすれば、道は開けると娘の受験で学んだように思います。
何を大学に求めるかをしっかりわかって、大学を受けるのが、モチベーションも保てて、後悔もないと今は感じています。