中学生の保護者「高校入試で内申点が大切というのを見聞きする。内申点とは何か知りたい。高校受験で内申で不利にならないようにどうしたらいいのか対策を知りたい。」
中学校が高校受験向けに内申書(調査書ともいう)を作りますが、その内申点のもとになっているのが、通知表です。
なので、中1、中2、中3とこつこつと通知表の成績を維持し高めていって、内申点を確実にとっていくことが重要になります。
高校受験では、内申書の内容と受験当日の試験結果を合わせて合否が決められることが多いのでとても重要です。
内申点は、学校の成績つまり通知表の評定の合計点なのですが、自治体や高校によって、計算方法や算入期間が違ってきます。
中3になって、内申点が不足すると、合格可能性が低い場合に志望校のレベルを下げるように学校からアドバイスされたり、受験しても不利になったりすることがあるので注意が必要です。
内申点について知らないで、損をしたり対策が間に合わなかったりすることのないように、あらかじめ内申点について知っておくのが大切です。
内申点が高校入試の志望校決定や合否にどれくらい影響するのかを解説します。
また、内申が良くない場合にそなえて、早めに対策することで、少しでも有利に高校受験をすすめられるようにしておきましょう。
内申点、内申書(調査書)の意味
内申書、内申点の意味は以下の通りです。
「内申書」は正式には「調査書」などと呼ばれ、各教科の成績をはじめ、学級・生徒会の委員経験、学校行事での活動状況、部活動や学校内外での活動実績、出欠日数など、学校生活全般について記録したものです。
「内申点」とは、おもに「内申書」(調査書)に記載された各教科の評定を各都道府県が定めた計算方法で点数化したもので、入試の合否判定では学力検査の点数とともに重視されるものです。
「内申書」「内申点」とは?高校受験のプロが解説!|進研ゼミ 高校入試情報サイト
高校受験では、内申書(調査書)の内容と、入学試験当日の点数を合わせて合否を決める高校が多いです。
参考記事はこちらです。↓
通知表納得いかない!中学生内申点成績のつけ方をできる子の親は知っている
内申に納得いかない!理不尽不公平?観点おかしいのでは?評価に不満
通知表からの内申点の出し方と算定期間
都道府県や希望する公立、私立の高校によって内申点の扱いは違ってきますが、基本的に通知表の学年末の5段階評価の合計が内申点になっているところが多いと思います。
5段階評価なら、9教科で45点満点、3年間合計で135点が基本になります。
このうち、高校受験に使用するのは、中1から中3までの3年間の評定の場合もありますし、中3の1年間だけ、もしくは、中3の2学期までの評定など、内申点として使用する期間は都道府県ごとに違うようです。
また、高校によっては、入試の際、実技教科副教科だけ2倍の点数で計算するなどの特別ルールがある場合もあります。
お子さんが中学生になったらできるだけ早く高校受験にも関心を持ち、中1からの成績に親としても気を配り、対策をしておくことが重要になります。
中3の1年間だけの評定だからと安心するのも油断しすぎかもしれません。
中1、中2で取れなかった成績が、急に中3でとれるものではないからです。積み重ねが大事だと親子で確認しておきましょう。
内申点の平均はオール3ではない
都内公立中学校第3学年及び義務教育学校第9学年(令和2年12月31日現在)の評定状況
によれば、9教科で、5,4,3,2,1のそれぞれの評価を取った人の割合は、
5が13.5%
4が25.5%
3が46.6%
2が11.2%
1が3.2%
となっており、平均3以上を取っている人が85.6%いることがわかります。
なので、単純に考えても、オール3の場合は平均よりも下になるということです。
オール3は平均の偏差値50くらいと考えるのは間違いということになります。
中堅以上の高校を目指す場合は、3以上はもちろん、4以上をいくつかとるつもりでいる必要があるということです。
内申点高校入試での合否への影響
内申書、内申点があまり合否に影響しない場合もあれば、内申書の内容と試験当日の合計点の両方がとても重視される場合もあります。
公立高校の場合は、通っている中学校からの情報や、都道府県の教育委員会のHP情報などをよくチェックしておきましょう。
また、公立私立高校ともに、高校説明会、入試相談会などで、情報提供や個別相談があると思いますので、早くからそういう機会を利用して受ける可能性のある高校についてはすべて、高校ごとの事情を確認しておく必要があります。
内申点が低い場合に備えて中1中2から対策しておくこと
内申点はできるだけ高い点をとるように努力しておく必要がありますが、思ったように点が伸びない場合もあります。
中3の段階で内申点が思ったよりも低く出ることも考えて、中1中2から対策しておくとよいことは、高校見学、高校研究です。
高校説明会や入試相談会、オープンキャンパスなど、中1中2から利用できるイベントもありますし、オンラインで情報収集できるものも多いと思います。
お子さんが受ける可能性のある高校はできるだけ多く情報を集めて置き、お子さんがどの高校を受けることになっても前向きに頑張れるようにそれぞれの高校の良いところを親子で見つけておくのがお勧めです。
学力がのびよい内申点が取れればもちろん自信をもって高いレベルに挑戦できますし、おもったほど伸びない場合も、あきらめずにより有利な条件で志望校を決めるのに役に立ちます。
通知表の評定の出し方中学校の場合
わたしは娘二人を公立中学に行かせましたが、やはり通知表は5段階評価でした。
教科ごとに観点が複数あり、観点ごとにABC評価がつき、その評価のつみあげによって1から5までの評定がつく仕組みになっていました。
観点の評価がすべてAならば5になります。3学期制だったので、4を1回でもとったらその後の提出物、テスト、授業態度などで挽回し、最終的に学年末で5がつくように努力しました。
ひとつでも観点のB以下がついた場合は、その観点に注意して対策するとともに、対策がわからない場合は塾や学校に質問や相談して対策するようにしていました。
ある塾の先生からもきいたのですが、やはり、学校の先生に好かれるかどうかというのは大きいです。
親がまず学校の先生を信頼し、良いところをふだんからほめて尊敬するような態度を子どもの前ですることで、子供も学校の先生に親近感を持つことができるというのはあります。
子どもが学校の先生に親近感や信頼を持ち、授業運営に協力的であれば、自然に副教科も5教科も関係なく評定というのはよくなる傾向になるとわたしは育児経験から感じていますし、周囲からもよく見聞きします。
評定が1や2がつく状態であったり、オール3からなかなか抜け出られなくて苦しんでいるような場合は、まず得意教科をもつことと、苦手教科の基礎のおさらいから必要になります。
内申点の上げ方
内申点、つまり、通知表の成績をあげるためには、日ごろの学習、生活態度が重要になります。
- 定期テストの成績
- 提出物を丁寧にこなして期日までに出す
- 積極的協力的な授業態度
- 遅刻欠席忘れ物がないようにする
- 服装や持ち物の乱れをなくす
などが基本です。また、部活動や名題ごとなどの特別活動での活躍、英検など各種検定試験の結果などもよい評価につながります。
三者面談などで、成績を上げるためのアドバイスをよくうかがっておくこともとても大事です。
参考記事はこちらです。↓
中学の通知表成績アップのコツとポイント記事まとめ!内申点対策は
中1中2で勉強が遅れている場合は、勉強でつまづいたところまでさかのぼって学習する方が成績アップに早くつながる可能性が高いです。
こちらでおすすめの通信教育をご紹介しているので、参考にしてください。↓
通信教育すららは最短ルートで苦手克服!難易度レベル調整するAIドリルの効果
まとめ:親子で地元の高校受験について早くから情報を集めよう
都道府県や希望する公立、私立の高校によって内申点の扱いは違ってきますが、基本的に通知表の学年末の5段階評価の合計が内申点になっています。
内申点の理解や合否への影響について、受ける可能性のある高校については、早くから親子で情報を集めておくことがお勧めです。オープンキャンパスなど中1中2からでも参加してみましょう。
また、中3になってから内申点をカバーするのは難しいことも多いので、中1中2から意識してよい成績をとれるように親子で意識しておくのがお勧めです。
勉強が遅れていると感じたら早めに苦手をつぶす対策をしましょう。
参考記事はこちらです。↓
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