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学習編~中学生の成績アップまでのロードマップ
情報編~子供の成績アップのために親が知ること
受験編~高校入学までに親がすること
に分かれています。
それぞれ並行して進めていくイメージで読んでください。
このページでは、学習編~中学生の成績アップまでのロードマップについて説明します。
中学生の成績アップまでの親のサポート行動の流れ
学習編の親のサポート行動としては、大きくは以下の流れで生活や環境を見直していくのがよいと思います。
学習編~中学生の成績アップまでのロードマップ
①家族関係・家庭生活の見直し
↓
②高校、大学など今の時点で志望する進路を仮決めする
↓
③現在の学力から志望校に合格するまでにやるべきことを洗い出す。ざっとした家庭学習計画を作る
↓
④教材や塾通信教育家庭教師など学習サービスを選択
↓
⑤家庭学習スケジュールやルーティンの時間割をつくる。実行しながら修正していく。
↓
⑥遅くとも入試2か月前からは過去問、予想問題演習に取り組む。
①家族関係・家庭生活の見直し
まずは家庭がほっとできる安心できるところでないと、勉強どころではない…というのは、当然のことです。
一方、家庭生活や家族関係にもいろいろな事情があり、子供の個性や成長過程もさまざまです。スムーズに意思疎通しあうのが難しい時期があったり、家族関係の良しあしに波があるのはよくあることです。
ただ、子供が中学生になり、高校受験に向けて真剣に勉強に向き合うことが大切な時期だと家族で認識したのなら、できるだけ居心地の良い家庭生活を作っていくのがまずは大事です。
・お子さんの個性やこだわりを理解してお子さんの理解力や心情に合わせてコミュニケーションをとる。
・親が子供に合わせておだやかに話をよく聞いたうえで、子供のためになる提案をすること。
・子供が健康で安心できる衣食住、学校に必要なものがそろっていること。
そういうところから、見直して1つ1つよくしてあげるのが大事だと思います。
②高校、大学など今の時点で志望する進路を仮決めする
まずは、高校や高専に行くかどうか、その先に専門学校や大学、大学院など行きたいか。何を勉強したいか、将来どんな仕事をしたいか、どんな風に暮らしたいか、など、今の時点でのお子さんの進路、将来を親子でお話しできるとよいと思います。
もちろん、中学生ですしその時点では、具体的なイメージを持てないことも多いと思います。また、憧れている進路があっても気が変わったり、入試段階で学力的に合わないなどのケースも生じるかもしれません。
ともあれ、おおまかでもお子さんの考えを聞き、親からも子供に合いそうな進路を提案してあげたりなどして、まずは、「高校受験をする」ということで情報も勉強も準備していこうと、親子で一緒にスタートラインに立つのが大事です。

③現在の学力から志望校に合格するまでにやるべきことを洗い出す
この作業が結構大変かもしれませんが、情報編の内容に大きくかかわってきます。
情報編~子供の成績アップのために親が知ること
【1】子供を知る、親が自分を知る
【2】学校を知る
【3】子供の学力を知る
【4】高校について知る
【5】入試 受験状況を知る
【6】塾、通信教育、家庭教師など学習サービスを知る

まずは、普段の通知表、定期テスト、学力テストのほか、模試や塾のテストなどから、全体的な学力レベルを把握します。たとえば、通知表の五段階評価で、3や4が半々だと、偏差値的には真ん中から少し下くらいのレベルが想定されます。
お子さんや親御さんの考える進路の希望や、今後の学力の伸びを期待して、もしくは実力相応の範囲で、今の時点で知る範囲の高校の中から候補の高校を2~3ピックアップしてみます。
その高校に入るためにはどういう条件が必要で、どういう試験を受けるのかなど調べてみます。調べるのが難しいなら学校や塾の個人懇談で聞いてみてもいいと思います。
英検などを持っておく、通知表の評定で一定以上の成績が必要か、受験教科は英数国理社のうちどれなのか、小論文や志望動機作文、面接の有無、学校推薦など受験方式や時期など、学校によって違います。公立私立も違います。
お子さんに合う有利な入試内容など検討し、おおまかに必要なことを確認したら、それに向けてやるべきことを洗い出し、優先順位をつけてスケジュールしていくことになります。
英検をとる、苦手科目の復習、定期テストや模試に合わせての家庭学習のスケジュールなど、ざっと書き出してイメージしてみてください。また、勉強の進め方について、学校や塾の先生に詳しくアドバイスを求めるのも大事です。
④教材や塾通信教育家庭教師など学習サービスを選択
③で、やることがざっと見えてきたら、次は家庭学習をしっかり進めていく必要があります。
今の時点で、家庭で勉強ができてない状況であれば、なんらか学習サービスを使うのがよいと思います。
対面型の塾だと、集団授業タイプと個別指導タイプがありますが、勉強が遅れているタイプの場合は、個別指導タイプのほうが向くことが多いと思います。ただ、得意科目は集団授業の塾で、苦手科目は個別指導、など組み合わせて利用するケースもあると思います。対面型の塾は比較的高額の費用がかかるようです。
オンラインの塾、通信教育というのもあり、自分のレベルに合わせて双方向コミュニケーション教材で学んだり、動画授業を視聴したりなど選択肢も増えました。オンラインで一対一の個別指導・家庭教師授業というサービスもあります。費用は色々ですが、安価なものもあり、対面の塾とオンラインの個別指導を組み合わせるなどのケースも聞きます。
学習サービスを使わず、問題集やワークなど市販教材を購入して自分で勉強を進めるのが合う子供もいますが、親の手伝いやフォローも必要なことが多いので、学校の先生などに相談しながら進めるのがよいと思います。
⑤家庭学習スケジュールやルーティンの時間割をつくる。
やることや学習サービスなど決まったら、それを組み込んで、現実的な生活全体の時間割をつくり、スケジュールも立てます。
あまり、あれこれつめこんでいきなりたくさんやろうと無理は禁物です。部活や習い事、趣味・楽しみの時間も考えて、どれを優先し、どれを削るのかということを考えます。親がどこまで協力できるのかも大事です。
私が、いま、娘たちの中学生時代を振り返ると、中学高校時代は、勉強と部活習い事でほんとに忙しい時期でしたので、かなり親が秘書的に生活や学習、受験準備をサポートしないといけない状況でした。わたしは専業主婦でしたのでだいぶ手をかけてやりましたが、もちろんお父さんもお母さんもお仕事やご家庭の事情で忙しい親御さんのほうが多いわけですし、なんでも子供優先とはいかないと思います。
ただ、中学生の子が勉強も部活も趣味も習い事も、とやりたいことをなんでもやるにはほんとに忙しく、また大人の支えも必要なことが多いということは頭に入れて、時間の使い方を親子でよく考えるのは大事です。
そして、実際にやってみながら、時間の使い方や、勉強の仕方を子供に合うものにしていく、という試行錯誤が大事だと思います。
⑥遅くとも入試2か月前からは過去問、予想問題演習に取り組む。
中学生で勉強が苦手、成績が伸びないというところから、親子で生活や勉強の仕方を見直していくというのは、いろいろなスタートがあるので、中1の早い時期から取り組むといろいろ伸ばせる可能性がありますが、勉強苦手なまま時間がたって中3の後半でやっと高校入試に向き合う気持ちになれた、などの場合は、すぐにそのまま高校入試に突入することになってしまいます。
中3の夏休みまでにある程度学力が伸びて学校の授業についていけるようになっていたら過去問予想問題などにだんだんシフトしていけます。できれば2か月前までには過去問をとりむんでほしいです。
そればで勉強が不十分ですぐに入試問題などは難しい場合は、学校や塾の先生に相談して、現実的な志望校を決めて可能なら学校見学もして、入試の内容をよく理解したうえで、先生のアドバイスを具体的にもらって可能な対策をしていくということになると思います。
まとめ
中学生の成績アップのための親サポートとしては、まずは子供が普段の家庭生活を安心して過ごせているか、見直すところからスタートする。
子供の状況をよく把握し、子供に合う学習をすすめる手伝いをしていくことが大事です。
家庭学習計画に沿って進めながら、うまくいかないところは軌道修正していきます。
実際に学習の遅れをカバーしつつ、授業についていき、志望校入試対策、受験勉強につなげていくようにします。